2022年6月10日

大型クレーン(550t吊)搭載 起重機船の新造

当社が、2018年から建造に着手しておりました、起重機船「第七大福号」(550t吊)及び押船「第六福八丸」(19t)が、この度無事に竣工しましたのでお知らせいたします。
2022年6月8日(入港日は6月7日)には、秋田港に入港し完成披露の見学会として関係者様をはじめ、たくさんの一般の皆様にも船内をご案内させていただくことができました。
海洋土木工事全般で活用していく予定で、550tの重量物を吊り上げる能力のあるクレーンを搭載しております。ドレッジャーバケット、オレンジバケット、ブロック撤去バケット、硬土バケット等、充実したグラブバケットを保有し、砕岩棒のアタッチメントも完備されているため、浚渫、積荷、軟土から岩盤掘削まで幅広い海洋工事ニーズに対応が可能です。また、撤去バケットは玉掛作業が不要となるので、従来船より人員の作業が軽減され、安全性が向上します。
また、当社が推進していますICT活用にも対応した施工管理システムを保有しています。超音波促進システムとの連動で船位や海底の情報を正確に取得でき、可視化された3次元データの活用により複合的な作業を高精度かつ高効率で施工管理ができます。
環境負荷軽減としてIMOのNOx二次規制に対応したエンジンを採用し、加えて、船内には蓄電池システムが搭載されています。発電機を動力にして作業し、余剰電力を蓄電池に蓄えて停泊時に船内の電気をまかなうことで燃料消費を抑えることができるため、CO2排出量の削減につながります。
当社は、今後、推進される洋上風力の拠点として指定されている能代港等の基礎工事や海底調査、メンテナンスの業務にも活用していき、これからも地域の信頼できる持続可能なエネルギー供給とレジリエントなインフラ整備、ひいては環境社会貢献に向けて社員一同、ますます推進していきたいと考えております。

第七大福号パンフレットPDF

本件に関するお問い合わせ先
大森建設株式会社 企画戦略室 熊谷
電話:0185-55-1525
E-mail: ckk-kumagai@om346.co.jp